作品紹介
ゆとりある住空間への変革
築18年、80坪平屋の和風住宅をリフォーム。リフォームの主な箇所はLDK(リビング・ダイニング・キッチン)、浴室・洗面脱衣室、トイレ、坪庭新設、庭リフォーム、その他、外装塗り替え、オール電化等。
LDKは常に家族が集う場所です。一日の出来事を家族全員でゆっくりと語り合える落着いた空間にしたいとの思いから計画しました。
リフォーム前は狭い薄暗いLDKでした。まず絶対的な広さ確保を検討し内部の構造検討を行い既存の浴室、洗面脱衣室、トイレ、納戸の一部を取込み大空間とすることが出来ました。
既存の低い天井を撤去し高い勾配天井にして、新たに天窓(二箇所)も取付けたことで明るく開放的になり、北側の既設の倉庫を撤去。
新たにウッドデッキと全開口型サッシを設けたことでさらに空間をより広がりのあるものとなりました。
家具は食卓テーブルにいたるまで全てこの家のためのオリジナルデザイン、全て職人さんによる手造りです。
照明計画は、建築との融合を考え間接的照明のやわらかい光が温かみのある空間を演出しています。
浴室はただ入浴する役割の場所ではなく一日の疲れを癒す空間です。
リフォーム前は窓も小さく暗い閉鎖的な浴室でした。その浴室に大きな窓を設け、洗面脱衣室との間仕切りをガラスとすることで明るく開放的な空間としてみました。夜はライトアップされた坪庭を眺めながらゆっくりとくつろぎながら長時間湯船につかって体も心も洗い流してほしい浴室となりました。
トイレは家族が毎日使う大切な空間です。「そんな空間だからこそ癒しの空間としたい・・・」。そんな要望から計画しました。リフォーム前は2室に分かれた少し窮屈なトイレでしたが1室にまとめ広さを確保し、和風でまとめました。正面の床の間や水の音を奏でる手洗い鉢、地窓から見える坪庭などの演出を楽しみながら一息できる空間としました。
[坪庭新設概要] 浴室とトイレにゆとりと癒しを演出する坪庭です。南側の広い庭は正式な日本庭園を踏襲したので、坪庭は対照的に遊び心を感じさせるものとしました。長門峡(山口県)の風景をイメージして白い石を渓流に、庭石は断崖絶壁の岩山、花を咲かせる色とりどりの草木、赤色の竹は対岸をつなぐ橋をイメージしています。四季を通じていろいろな表情を見せてくれる坪庭です。
[庭リフォーム概要] 以前は起伏のない平面的な表情を見せる庭でした。いたるところに雑草が生え閑散とした寂しそうな木々…。それを伝統の日本庭園を踏襲しながら立体的で物語を感じさせる庭に生まれ変わらせたい。家人が家の広縁から眺め楽しめる庭を造りたい。そんな思いからこの庭の大規模な作り変え、リフォームは始まりました。
大部分の庭石と樹木を移動させ、新たに灯篭などを追加しています。ライトアップされると昼間とはまったく違う表情を見せる庭です。
Architectural Works Photos
昔ながらの和風住宅を現代の生活スタイルに合わせて全面的にリフォーム。小さく区切られた部屋を大きなLDKに変化させ断熱性にも配慮した快適な癒しの空間に。
現在、家族のつながりやありかたについて問われる中でその根っこの部分はコミュニケーション、一緒にすごす時間を大切にすることです。そんな当たり前のことが当たり前にできる空間を作りたい。そんな思いが今回のリフォームにはたくさん詰まっています。
天井材には桜無垢材、床材はメープル無垢材。キッチン床にはテラコッタの白色タイルを使用。木は時が経つごとに傷や変色していきます。その変化は家族の大切な歴史になっていく。
広大な田園風景の中、北側の里山から流れるやさしく涼しげな風、季節の移り変わりを感じることの出来る木々、小川のせせらぎ。時間がゆっくりと進んでいるかのような空間、そんな空間での家作りでした。
本来、日本の家づくりはその土地の気候風土をいかし、環境に留意し創意工夫を重ね代々継承されてきたものです。先人たちの知恵、経験、努力により生まれ継承されてきた多くの優れた技術の結晶が和風建築であると考えます。
コンセプトを「続・新日本の家 伝統と革新の融合」とし伝統的な日本家屋を現代的なデザイン手法と設備を取り入れ融合する、この命題にオーナー様の御要望を考えながら今までとはまた違った別のアプローチで取り組み作り上げた家です。