コンセプトを『美しい日本の家』としとにかく美しさを細部までこだわって作った家です。設計1年、施工6ヶ月お客様とじっくり取り組みました。LDKは約23帖、和室と完全一体化、勾配天井、全開口サッシ、北側ハイサイド窓を配し広がりを十分に満喫できる空間。またアイランドキッチンスタイル、後部に食器棚などの収納スペース、吊天井、造作はすべて大工の手加工、家具、建具類はすべて手作り。
床はサクラ無垢フローリング。造作材はすべて桧材。
山間部の比較的気候風土の厳しい環境のため自然エネルギーとの調和(パッシブソーラー)を図りました。特に断熱は外断熱工法を採用し高気密高断熱とし厳しい寒暖対策をおこなった反面効率よく太陽光、風を取り入れる四次元計画。たとえば太陽高度、方位、風向きを検討し採光、通風、に配慮した開口部(ハイサイド窓、地窓)を配置しています。玄関軒先に地松丸太の梁を使用し雄大な自然に負けないダイナミックな意匠としました。
キッチン後部のガラリ戸で仕切られた収納空間には食器棚、食品庫、家電、電話等の収納棚(造作家具)。上部ハイサイド窓から明るい採光があふれます。下部に地窓があり山側からの涼しい風がLDKを流れていきます。キッチンはトーヨーキッチン、調理器具はドイツ・AEG社。無垢スリット框扉が開閉するたびに軽やかな陰影が床に現れます。
ダイニングエリアにサイドボードを作り付け下部間接照明。南側全開口サッシをオープンにすると外部と一体感あふれるLDKとなります。
壁・・・珪藻土壁紙
天井・・・無垢小幅板一部吊天井シナベニア造作
梁集成材・・・木造軸組高強度金物接合
玄関は天井を少し低くしLDKの大空間を強調。茶室をイメージした造作がお客様を優しく迎えます。
式台・・・桧無垢材(紫檀ヤトイザネ組)、和室への出入り口襖は和紙、枠はR枠使用、床材・・・ラオス松、ポーチ床・・・黒御影石貼り
コの字型レイアウト平面プラン中央部分の廊下。洗面化粧台は作り付け造作家具。前面の大きな窓からの中庭を眺めながら明るく開放感にあふれる洗面空間。ツインボールとし家族の忙しい朝に対応。小物収納としてドライヤー、ティッシュペーパー、ゴミ箱、タオル、歯ブラシ、収納式の椅子などなど。お客様の使い勝手にあわせた専用デザイン。
廊下は間接照明を各所に配置し夜には温かみのある 洗練された癒しの空間となります。
勉強スペースは子供部屋と別に配置し空間ボリュームを天井高などで押さえ落ち着いた空間としました。作り付けの勉強机、本棚がスッキリとした印象を与えてくれます。
トイレは少し広めとしゆっくり癒される空間としました。ケヤキで造作されたカウンターに白い陶器の手洗いが映えます。