コンセプトを「続・新日本の家 伝統と革新の融合」とし伝統的な日本家屋を現代的なデザイン手法と設備を取り入れ融合する、この命題にオーナー様の御要望を考えながら今までとはまた違った別のアプローチで取り組み作り上げた家です。
庭園についても伝統的なものの中に革新的な手法をどのように取り入れるかをコンセプトに計画しました。
(写真は赤と青の鉄平石を乱張りした石畳)
LDKには大きな地松の丸太の梁をメインに天井を高く取り視覚的な広がりをもたせるため、間接照明を設置しております。家族全員が集まるLDKは広々とした風通しのいい明るい空間を感じていただけるように計画しました。造作材には桧を使用し床はカエデの無垢材を使用しています。
玄関の式台には無垢の桧材を花梨材のヤトイザネで繋ぎ合わせ伝統的な空間の中にも少し変化のある演出をしています。和室との間の障子にはお客様の昔の家の建具で使用されていた、風景が透かし彫りされているガラスを使用しています。和室にある床の間は袋床とし小柱にサルスベリを使用し、床柱・框・落し掛けはカエデ材を使って座敷床としています。
照明計画のキーワードは、ほのかな光とし石畳や樹木、灯篭が浮き上がる様な演出をおこなっております。