日本古来の伝統技術を踏襲しながら現在の革新的な技術を融合させる、そんなコンセプトでこの家は計画し造り上げました。地盤も非常に軟弱な地域であり、基礎形状杭仕様などの検討から始まり家全体のフレームを在来木造のよさを生かしながら地震や台風にすぐれた材料、工法を検討・採用しました。さまざまな構造解析により木造本来のしなやかで強固な特性を引き出しております。断熱や気密性など家の基本性能の向上にも検討し、日本古来の自然エネルギーを使ったパッシブソーラーの発想も取り入れ、最新の外断熱や高気密高断熱アルミサッシの採用など四季を通じてすごし易い住環境を目指しております。
リビング・ダイニング・キッチン
H型の間取りの中央に位置する空間。家族全員が一同に安らげる空間。天井を吹抜けとし中央にはアイランドキッチンとダイニングテーブルが一体となっています。無垢の木を各所に使い天井は杉、床は檜、柱はベンガラで塗装し古民家の雰囲気が漂う空間です。合せ梁の中に照明器具をいれシンプルでスタイリッシュな和の空間となりました。
全開口のサッシを両側に設け明るく風通しのよいLDK。蝶がひらひらと表の庭から裏のウッドデッキまでキッチンの上を横切っていきます。
和室
古来の書院造りとし粛々とした雰囲気の空間。LDKと一体で使用することを目的としています。総檜を基本とし床柱にシャム柿、落し掛けは桜、地板は紫檀など銘木をふんだん使用。
玄関
日本古来の数奇屋建築を強く意識した空間。すだれには天然の葦を使用。
造園設計施工
本格和風庭園
トイレ
和の雰囲気を感じさせながらも近代的な設備とうまく融合させています。
玄関
檜造りとしアクセントにベンガラを塗装してあります。合せ梁と船底天井を組み合わせています。